内容
赤ちゃんのミルクの作り置き 乳児への影響は?何時間ならOK?.. 1
赤ちゃんのミルクを栄養で選ぶには?メーカー比較で違いも知ろう!... 2
赤ちゃんのミルクの作り置き 乳児への影響は?何時間ならOK?
赤ちゃんのお世話をしていると、1日に何度もミルクを作らなくてはいけないので、面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
「ミルクって、作り置きしても良いのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?今回は赤ちゃんのミルクの作り置きの乳児への影響と何時間なら大丈夫なのかお伝えしますね。
赤ちゃんのミルクの作り置き 乳児への影響は?赤ちゃんのミルクには、沢山の栄養素が含まれているため、雑菌が繁殖しやすいのです。
また、その温度も雑菌の繁殖を促進させてしまいます。赤ちゃんの内臓は、まだ未熟なので、免疫が弱くちょっとした雑菌でも健康、または命にまで関わる可能せいがあるのです。
どのミルクのメーカーも、ミルクの作り置きは避けるように注意を呼び掛けています。なんと、WHO(世界保健機関)やFAO(国連食糧農業機関)のガイドラインにも、乳児用調整粉乳に関して、注意事項が設けられています。
その内容には、雑菌の繁殖の恐ろしさや、「2時間以内に与えるべき」とも記述されているようです。赤ちゃんの健康を守るためにも、ミルクは与える直前に作ってあげましょう。ミルクの作り置きで病気になる?もし、作り置きのミルクを与えてしまった場合、赤ちゃんにどのような影響を与えてしまうのでしょうか?怖いのは、繁殖してしまった雑菌です。その中でも怖いのが、「エンテロバクター・サカガキ菌」と「サルモネラ菌」です。
エンテロバクター・サカガキ菌は、赤ちゃんに髄膜炎や敗血症など重い感染症を引き起こす可能性があります。致死率は20~50%、またはそれ以上とも言われています。サルモネラ菌は、感染すると高い熱が出てもどしたり、下痢をしたりします。時にはショック症状を引き起こしてしまいます。赤ちゃんは、死亡に至る可能性が高いと言われています。これだけを見ても、本当に恐ろしいですよね。
赤ちゃんのミルクの作り置きは何時間までなら大丈夫なの?
では、安全なミルクを与えるためには、作ってどれくらいまでのミルクなのでしょうか?基本的に作ってから2時間が経過したら捨てるようにしましょう。ここで理解して欲しいのは、赤ちゃんが飲み残したミルクを2時間置いて良いと言うことではないことです。作って2時間以上とは、与える前の場合で、赤ちゃんに与えて後は、赤ちゃんの唾液がミルクに混ざるので、さらに雑菌が繁殖してしまうのです。
飲み残しのミルクは20~30分経過すると急激に雑菌が繁殖すると言われています。なので、赤ちゃんがミルクを飲み残してしまった場合は、もったいないですが速やかに捨ててしまいましょう。
おわりに
毎日のミルク作りが大変なのはよく分かります。でも、赤ちゃんにとって栄養を摂るのに必要不可欠なものです。そんな大切なミルクは、安全で美味しい作りたてのものを与えてあげましょう。
赤ちゃんのミルクを栄養で選ぶには?メーカー比較で違いも知ろう!
赤ちゃんにとって、最良の栄養源は母乳であることは良く言われています。しかし、母乳の出が悪かったり、仕事の都合など、母乳育児が難しい理由は様々で粉ミルクを利用するママも多いですよね。
大丈夫です!必ずしも完全母乳育児でなくちゃいけないということはありませんよ。最近のミルクは、母乳に近い成分で作られているものが多いんです。その中でも、どのようなミルクを選んであげたら良いのかや国内の主要メーカー6社を比較して分かったことをご紹介します。
赤ちゃんミルクを栄養で選ぶには?粉ミルクは、主に牛乳を原料に作られています。また、アレルギーの赤ちゃんのために大豆などを原料にしているものもあります。粉ミルクを製造する際には、健康増進法の中の「乳児用調整粉乳たる表示の許可基準」で細かく指定されており、製造者はそれを満たさなければなりません。
各メーカーが、母乳の研究を重ね、母乳に近く、そして、より赤ちゃんにとって良い成分を含んだものを製造しています。
まず、赤ちゃんに必要な成分として、「DHA・タウリン・ヌクレオチド・オリゴ糖・β-カロテン」この5つがあげられ、どのメーカーのものにも含まれているようです。なので、この5つの成分が必ず含まれているものが良いでしょう。その他に、葉酸やシスチン、アラキドン酸、ラクトフェリン、ラクトアドヘリン、シアル酸が配合されているものがあります。
それぞれの成分がどのような働きをしてくれるのかをまとめてみました。
・DHA:母乳に多く含まれいて、 赤ちゃんの成長と発達を助けます。
・ヌクレオチド:母乳に多く含まれて いて、赤ちゃんの成長を助けます。
・オリゴ糖:腸内環境を整え、赤ちゃんの 健康を守ります。
・β-カロテン:粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保ちます。また、視力にも良いと言われています。
・タウリン:アミノ酸の一種で、赤ちゃんは自分では作れないと言われています。消化作用のほか目や脳の発達を助けます。
・葉酸:ビタミンB群の一種で、血液の元で赤血球を作る他、細胞の成長を助けます。
・シスチン:丈夫な皮膚や髪、爪を作るたんぱく質のもとになります。
・アラキドン酸:DHAと合わせて摂ることで、赤ちゃんの成長を助けます。脳の発達にもよいと言われています。
・ラクトフェリ感染予防や免疫を高め赤ちゃんを病気から守ります。
・シアル酸:感染予防、免疫力を高め赤ちゃんの健康を守ります。
・ラクトアドヘリン:感染症予防をしてくれます。
ミルクを選ぶ際、商品に表記されている成分がどのような働きをしているのが分かると、選びやすくなるかと思います。ぜひ参考にしてみてください。国内の主要ミルクメーカーの比較で違いや利点をまとめましたでも、成分やその数字を見たところで、よく分からないという方もいるかと思います。
そこで、国内の主要メーカー6社を比べそれぞれの利点をまとめてみました。
ここで比較する主要な6社は、下記の通りです。1.明治 ほほえみ2.森永乳業 はぐくみ3.雪印メグミルク ぴゅあ4.ビーンスターク すこやか5.アイクレオ バランスミルク6.和光堂 はいはい比較してみての分かったことのまとめです。・DHAを一番多く含んでいるのは 「明治 ほほえみ」・オリゴ糖を一番多く含んでいるのは 「ビーンスターク すこやか」・ヌクレオチドを一番多く含んでいるのは 「アイクレオ バランスミルク」・β-カロテンを一番多く含んでいるのは 「アイクレオ バランスミルク」・ラクトフェリンを一番多く含んでいるのは 「森永乳業 はぐくみ」となりました。
成分の働きは、上記で記載したものを参考にしてくださいね。母乳とミルクがどっちがいいの?これだけの働きをしてくれるミルクですが、それでも母乳の力には勝ることはできないようです。ママの母乳は、赤ちゃんにとって完璧だと言われています。母乳には、たんぱく質や脂肪分、乳糖、ビタミン類、ミネラル、塩分、ホルモン、酵素など、赤ちゃんが成長・発達していく上で必要なものがふんだんに含まれているのです。
また、吸収や消化も良く、免疫力も高めるため、赤ちゃんの健康に最良なのです。やっぱり、ママのおっぱいってすごい力を持っているんですね。できる限り、おっぱいは与えてあげたいものかと思います。
おわりに
母乳育児が赤ちゃんにとって、最良なのはよく理解しているかと思います。しかし、環境や状況によって難しい場合、ミルクを与えても栄養はしっかり摂れるので問題ないようです。メーカーによて、含まれる成分に多少の違いがあるので、上記で述べたものを参考にされて、選んでいただけたらと思います。できれば、安心安全な国内産のものがおすすめです。