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「ダンボール」と聞くと、まず始めに思い浮かべるものは、一般的なダンボール箱という方が多いでしょう。ダンボールには、構造や形状にさまざまな種類があり、そのうちの1つが「巻きダンボール」です。巻きダンボールは、シートまたはロール状になっているため、一般的なダンボールとは使い方がやや異なります。
当記事では、巻きダンボールの使い方や特徴、一般的なダンボールとどのような違いがあるのか解説します。巻きダンボールの上手な巻き方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.巻きダンボールの使い方5選
巻きダンボールとは、一般的なダンボールより厚みが薄く、ロール状に巻かれて販売されている梱包材です。巻きダンボールはライナー(平らな面)1枚と中芯のみで作られているため、中芯を内側にすると、物に巻きつけることができます。ダンボールのライナーが片面のみという特徴から、「片面ダンボール」や「片側ダンボール」、「片ダン」などと呼ばれることもあります。
巻きダンボールは、一般的なダンボールより強度は落ちますが、柔らかく加工がしやすいのが特徴です。ここでは巻きダンボールの特徴を生かした使用例を5つ紹介します。
●荷物の梱包に使う
加工がしやすいという特徴を生かして、荷物の梱包によく使用されます。箱ダンボールに入らない家具などの大きな物から、アクセサリーなどの小物まで、さまざまな物の梱包が可能です。
●緩衝材として使う
巻きダンボールはクッション性があるため、緩衝材としての使用もおすすめです。特に食器などの割れ物や傷をつけたくない物を発送するときは、巻きダンボールを物の間に挟んだり、箱の底に敷いたりすることで、上下からの振動の吸収が可能です。
●床や壁の養生として使う
引越しや工事現場で、床や壁の養生が必要なときに使用されます。一般的なダンボールと比べて簡単に加工ができ、軽いため、広い範囲を保護するのに適しています。
●猫の爪とぎに使う
巻きダンボールを巻いた状態の断面は、猫の爪とぎに最適です。巻き数や大きさを簡単に調整でき、文字や絵も自由に描けるので、飼い猫のためにオリジナルの爪とぎを作ってみてはいかがでしょうか。
●工作の材料として使う
子どもでも簡単に加工ができるため、工作の材料としてもおすすめです。中芯の波型の形状を生かして歯車を作ったり、ビー玉を転がす迷路を作ったりすることができます。特に夏休みの工作の宿題におすすめで、巻きダンボール工作キットも販売されています。アイディアと工夫次第で、100種類以上の作品制作が可能です。
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2.巻きダンボールの特徴
一般的なダンボールは、ライナー2枚に中芯が挟まれた3層構造になっており「両面ダンボール」と呼ばれることもあります。
一方、巻きダンボールは、ライナー1枚と中芯の2層構造になっています。一般的なダンボールと違いライナーが1枚のため、カットがしやすく、必要な分だけ使用することが可能です。そのため、余分なダンボールが出なくなり、ロスを減らせるというメリットもあります。
巻きダンボールはロール状またはシート状になっているため、保管に場所を取らないことも特徴の1つです。一般的なダンボールは箱型で、保管するにはある程度広い場所が必要でした。巻きダンボールに変更すると、同じサイズのダンボールでも半分ほどのスペースで保管することができます。
また、巻きダンボールは名前の通り、物に巻きつけて梱包することの多い梱包材です。柔軟性があるので、箱に入りきらないサイズの物や複雑な形状の物など、さまざまな物を梱包するのに向いています。柔軟性がありながら、適度に強度とクッション性もあるため、壊れやすい物を運ぶ際の緩衝材や、床や壁の養生のため使用されることもあります。
2-1.巻きダンボールの歴史・用語
ダンボールの歴史は、1856年に英国でシルクハットの内側のクッション材や汗取り紙として使用されたことが始まりです。巻きダンボールの柔軟性やクッション性を生かして使われていました。梱包材としては米国で発展し、1800年代の終わりには現在のダンボールの原型になりました。
次に、巻きダンボールで使われる専門用語について紹介します。
- ・ライナー:ダンボールの平らな面で使用されている紙
- ・フルート:波打っている中芯の段の種類。この種類で巻きダンボールの固さが決まる。段の高い順にA段、B段、4号段、E段の4種類ある
- ・幅(紙巾):中芯の段の筋が入る方向(目方向)。サイズ表で先に表記される
- ・流れ:中芯の波型が見える方向。サイズ表で幅(紙巾)の後に表記される
3.巻きダンボールの上手な巻き方
巻きダンボールは、さまざまな物を梱包することが可能です。ここでは、巻きダンボールの上手な梱包方法について解説します。
(1)梱包する品物に気泡緩衝材を巻きつける
まずは、気泡緩衝材を品物に巻きつけ品物を保護します。梱包する物が壊れやすい場合は、気泡緩衝材を2重にしたり、厚紙などを挟んだりなど厳重に梱包しましょう。
(2)巻きダンボールを品物に巻きつけ、カットする
中芯を内側に向け、梱包したい物に一周巻きつけて、少し余裕がある長さにカットします。カットはハサミでもできますが、カッターを使用したほうが真っすぐ切ることが可能です。
(3)品物を中央におき、巻きダンボールを巻きつける
カットした巻きダンボールの中央に品物を置き、再度一周巻きつけます。品物の角の部分にはしっかり折り目をつけるようにして巻くのがポイントです。
(4)余分なダンボールをカットし、仮留めする
品物に巻きつけ終わったら、余分なダンボールはカットしましょう。カットした巻き終わりの部分は、セロテープやマスキングテープなどで仮留めをします。
(5)側面を折りたたむ
側面を折りたたむために、折りたたみが必要な長さまで巻きダンボールに切り込みを入れてください。4つ角を順番に折りたたみ、仮止めをします。反対側の側面も同じように折りたたみます。
(6)本留めをする
巻きダンボールを折り曲げたときに角に出っ張った部分がある場合は、ガムテープがはがれやすくなるため、出っ張りをカットしましょう。その後、ガムテープなどで本留めをします。重い品物を梱包する際には、布のガムテープやOPPテープの使用がおすすめです。
最初は、巻きダンボールの扱い方が難しく感じるかもしれませんが、コツを掴めば簡単に梱包できます。商品サイズに合わせて梱包し、余分なダンボールを使用しないため、メルカリやオークションなどで出品した商品の配送料を安く抑えることが可能です。ぜひ一度お試しください。
4.おすすめの巻きダンボール2選
巻きダンボールには大きさや形状の違いによってさまざまな種類があります。ここでは「ダンボールの通販サイト」で販売されている人気の高い巻きダンボールの商品について、おすすめを2つ紹介します。
おすすめ商品
(1)エアキャップ巻段
エアキャップ巻段
ロール状の巻きダンボールの内側に、気泡緩衝材が接着されている商品です。気泡緩衝材付きで、クッション性や強度が高いため、壊れ物の梱包に向いています。通常の巻きダンボールでは、気泡緩衝材で品物を包んだ後に梱包する必要があるため、梱包作業の効率化を求めている方にはおすすめの商品です。
ダンボールの通販サイト
(2)巻ダンボール
巻ダンボール
一見すると一般的な巻きダンボールですが、中芯の形状に特徴があります。中芯の波型に格子状の折れ線が入っていて、縦目方向にも折り曲げやすい形状になっています。中芯に凹凸ができることで、一般的な巻きダンボールよりも緩衝機能がアップしている点も魅力の1つです。
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まとめ
巻きダンボールは、一般的なダンボールより耐久性は落ちますが、厚みが薄く、柔らかく加工がしやすいという特徴があります。箱に入りきらないほど大きな物や、丸い形状の物でも梱包でき、クッション性もあることから緩衝材としても使用されます。ロール状なため、保管に場所を取らないところもメリットの1つです。
ダンボール・梱包用資材の専門サイト「ダンボールの通販サイト」ではさまざまな種類の巻きダンボールを販売しています。梱包材として巻きダンボールを使用したいと考えている方は、ぜひダンボールの通販サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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